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長時間労働

今までが、世の中を少しでも良くしたい、日本を変えたいと思って生きてきただけに、いざ、政治活動から足を洗って何をするかということは直ぐには決められない。
はっきり決めていることは、「地方の」自治体で財政が厳しいところへの手助けや講演活動は続ける、ということだけである。木下敏之行政経営研究所としての活動である。
経済的基盤をどのように固めていくかなど、日々のことについてはブログを書くことにしたが、コラムには今まで同様に堅い話をしっかり不定期に書いていきたい。
今、ビジネスの世界では弱者中の弱者である役人上がりの自分が、ビジネスの世界で成功を収めるためには、自分が取り組む分野を絞り込まなくてはならない。これについては、まだまだ絞込みが出来ていないが、木下敏之行政経営研究所の活動についても、得意分野を絞り込んでいく必要があると感じている。自分としては、首都圏の富裕な自治体のお手伝いも十分に可能だと思っているが、自分が田舎の出身であるだけに、やはり、その地域の産業が建設業と農業しかないというような厳しい状況の自治体に絞り込んでお手伝いをしたいと思っている。
ただ、こういったところは、お金がない。
自分の理想としては、大阪市政改革の中心的な役割を果たしている慶応大学の上山先生のように、経済的基盤は企業活動に置きながらボランティアとして役所の改革の応援が出来るようになればと思っている。ただ、ここでいうボランティアとは、本気のボランティアである。お金を貰わないからこそはっきりと言えることも多い。もっとも、相手がよほど覚悟を決めた首長でないと、言うだけ無駄だったで終わってしまうので、本気の応援はできないが。
では経済的基盤をどうするか。47歳、何度もやり直せる歳ではない。特に、役人は、企業の人間と比べると稼ぐ力がないことは、昨年一年間で痛感した。役人が役所にしがみつくわけである。普通だと「元市長」などを仕事に使いたいという会社など殆どないものだが、幸いにも、友人の省エネ関係の企業とIT関係の企業から仕事を手伝ってくれないかとのありがたいお話があった。当面は、客員研究員・非常勤講師として勤務し、友人の仕事を手伝いながら、研究所の活動も続けていきたいと思う。
この研究所の仕事を本気で始めるに当たっても、自分の知らないことが多すぎる。特に営業である。選挙のときに、一票のお願いをしたことがあっても、それと営業とは別だ。ともかく知らないことが多すぎるので、改めて勉強をしている。
「中小零細企業は、弱者の戦略が必要である」と主張されるランチェスター戦略の大家、竹田陽一先生の本などが特に為になり、毎日読んでいるが、その中で一番印象に残ったのは、弱者は長時間労働が当たり前ということである。才能のないものや零細な企業が大企業に伍して勝ち抜くためには、人の二倍、三倍働かないと勝てない。本田宗一郎さんも稲盛和夫さんも一年間で5000時間以上働いていたと書いてある。単純平均で、一日約14時間である。お盆も正月もなく働いていることになる。
いきなりここまで出来るか分からないので、まずは、仕事のための勉強時間も含めて毎日最低12時間、年間4000時間働こうと決めた。農林省に勤務していたときはくだらない各省間の権限争いが多かったが、これをはるかに上回る時間働いていた。市長の時代はこれに比べると、毎日夜8時か9時までしか市役所にいることもなく、楽をしていたと思う。
原点に返って、最低5年間、長時間労働をすることに決めた。一日12時間以上、年間4000時間以上。
実は、このことは多くの中小自治体にもあてはまる。ここで大事なのは「弱者」とは「弱小自治体のトップ」と読み替えるということである。地方の衰退した商店街にも大体、当てはまる。ジャスコなど大規模店の社員が夜遅くまで働いているのに比べて、商店街の労働時間は短いことが多い。佐賀でもお祭りのときも、多くの店は早く閉店していた。
良いアイデアが出てこないのなら、朝早くから夜遅くまで必死にアイデアを考えなくてはならない。弱者は長時間労働が必要であるという言葉は、財政難に苦しむ中小市町村の幹部職員にも当てはまる。
冠婚葬祭や後援会活動などの自治体にとってはプラスにならない政治活動を除いて、「俺は一年間に4000時間は働いているぞ」と胸を張れる首長がどれだけいるだろうか。
2007年2月27日
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