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2006年10月韓国訪問記 (1)

1. 日経ビジネスと西日本新聞に私の本が取り上げられました
今週発売の日経ビジネスに私の本の書評が載っていた。このようなビジネスマンに影響力のある雑誌に取り上げていただくのは、とてもありがたいことである。
新聞に取り上げられたり、書評に載ったときに、アマゾンのランキングがどう動くかを見ていると面白いものがある。他のインターネット販売の書店ではランキングが出ていないのでわからないが、アマゾンは一日の中でも何度もランキングが変更される。
27日夜10時の段階では、4573位である。20日に九州一の発行部数を誇る西日本新聞の二面に大きく私の本を取り上げた記事が載ったときも、2000番台まで戻っていた。ランキングだけしかないので、一体、アマゾンで累計何冊売れたかはわからないのだが。
本を出した初日だけは300位まで行ったが、最近は1万、2万といった数字であったので、書評の影響力を改めて感じる。ランキングの上位の本を見てみると、アニメと言うか、漫画の本が多い。その中で、一日だけとはいえ300位というのは非常によい順位らしい。
何度か書いたように、この本の値段は、本屋の店頭で買いやすいようにということで1400円にしたが、これだとアマゾンでは300円の送料が必要となる。次に本を出すときは、税込みで1500円にしよう。そうすると、送料が無料になるから、地方の方たちが購入しやすくなる。
本屋に並んでいるたくさんの本を見ていて気づいたこともある。私の本の背表紙に書いてあるタイトルの文字が小さくて、かつ色が薄いので、目立たないのである。本のタイトルひとつにしても、ノウハウがあることを痛感した。あまり品のない目立ち方もいけないが、目に留まらないと手にとってももらえない。これも世の中を渡る上で、大事なことである。人の目に留まらないと、どんなに内容がよくても、評価はされないことを改めて感じた。
さて、10月18日から20日まで久しぶりにインターネット・コロンブスツアーに参加して韓国ソウル市のIT事情を視察してきたので、そのことを、何回かにわたって、書いていきます。
2. 出発前にIT企業の社長を表敬
このコロンブスツアーであるが、私の本にも出てくる韓国人にして日本でITベンチャー企業「イーコーポレーション社」を経営する廉 社長が、韓国の進んだ電子政府や電子自治体の現場を案内するというものである。私も、2003年3月にこのツアーに参加して、韓国の進み具合に衝撃を受けた。
総勢、20名の方が参加して韓国を尋ねるツアーだったのだが、私だけは、一人遅れて参加した。18日の午前中に、あるIT企業の社長を表敬することになっていたからである。
高層ビルの一角の社長室を訪ね、本を贈呈させていただいたのだが、話はどうしても役所のIT関係の話題になってしまう。
私が、「市役所の発行する住民票や印鑑証明は、市役所ごとに書式が微妙に異なっていて、システムを各市が共同化しようとするときにとても困るのですよ。税金のシステムにしても、固定資産税など、税金の評価の仕方も違うのですよ」とお話したところ、その社長も、実は固定資産税の申請の様式にしても、各市町村がバラバラで、こちらも困っているのだと。それだけでなく、申請書や通知書の様式が微妙に違っていると、システムを作る際に、とても負担になるし、手間がかかるのだといわれた。
税金や各種の通知まで様々に違うということだが、こんなことは独自性を出す必要もない。早めに市長会レベルで電子的な標準仕様を作り、これに統一すべきである。
ただ、私はプログラムを実際に作ったことはないので、申請書や通知書の様式を作り変えるのがどれぐらい大変な事かはわからない。しかし、社長自らがそういうのだから、結構手間なのだろう。この辺も、今後、富士通の人に教えてもらったりしながら、どの程度の時間と費用がかかるものか確認し、それが非常に大きいのなら、行政関係者に訴えていこうと思う。また、全国の自治体の知り合いを通じて、各自治体の住民票や印鑑証明、市民税の課税通知書などを取り寄せ、実際にどの程度、様式が異なるのか調べてみたい。
こんな細かいことをと思われるかもしれないが、神は細部に宿るである。日本は、マイご飯茶碗とマイお箸を持つ国民であるが、マイナイフとマイフォークを持つ人はいない。標準化、共通化しても問題ないことろは問題ないのである。様式の統一などの小さな、しかし、やろうと思えば出来ることから標準化し、それを突破口にして、業務の標準化をしていければと思う。標準化できれば、外部委託の検討も進む。
社長さんへの表敬を終えた後、担当の部長さんたちと昼食をともにした。鉄道会社が最近、積極的に導入しているICカードの意外な効果もきかせていただいた。まず、キセルなどの不正乗車がなくなる効果はよく言われるが、それ以外に、現金の取り扱い事務が相当に軽減されるそうである。確かに、一日にたくさんの人が切符を現金で買っていた時代には、一日に何度も券売機からお金を取り出し、まとめて、銀行に運ぶという業務があったと思う。かなり大変だったと思うが、いま、東京の駅で改札の様子を見ていると、半分以上の人がICカードを使っている。現金を運ぶ業務は相当に軽減されたのではないだろうか。切符という紙のゴミがどの程度減ったかは知らないが、IT化というのは意外なところに効果があるものである。
バス会社にITカードを導入するときも、予想外に増収につながることが多いのだそうである。理由は教えてもらえなかったが、原因は二つしかない。ICカードを導入したからといって乗客が急に増えるわけはない。そうなると、お客さんが運賃を少なく入れていたのか、それとも運転手に原因があるのか。どちらにしても、収入が増えるのなら、よいことである。
IT化の効果として、透明化というのがある。いんちきは出来ないのである。
3. 成田空港のみすぼらしさ
さて、表敬も終わり、東京駅から成田エクスプレスに乗って東京国際空港に向かった。ヤフーの路線というソフトを使って最短で行く方法を検索していたのだが、盲点があった。バスを使うのとどちらが便利なのかを全く検討していなかったのである。ITは便利だが、そのシステムに入っていないもの(この場合には、バス)があることがある。しかし、コンピュータだからということで、無意識に信じてしまう。恐ろしいことである。
そうは言いながらも、成田エクスプレスは快適だった。有楽町駅から3150円、約1時間で成田空港に到着である。いつも思うのだが、なぜ出発の2時間も前に来ないといけないのだろうか。
今回は、大韓航空を使ったが、今回はじめてチケットはイーチケットということで、空港のカウンターで航空券を受け取った。考えてみると、わざわざ事前に本人に届ける必要はない。空港のカウンターでパスポートを見て本人だとわかればよいのである。
それにしても、成田空港の貧弱さには目を覆うものがあった。成田から海外に出るのは、6年ぶりなのだが、何回も韓国のインチョン空港という世界ナンバーワンの空港を利用していたので、成田の貧弱さが目に付いた。儲からないのか、写真のように、お店が入っていない。中心商店街のシャッター通りではないが、空き店舗だらけである。これも中心商店街と同様に、マクドナルドだけが繁盛していた。免税店も非常に貧弱であり、インチョン空港やロンドンのヒースロー空港のように、免税店を回っているだけで歩き疲れるということもない。
さて、出発である。17時のKE002便で、19時30分にインチョン空港に無事着陸した。外はすでに真っ暗であった。空港の様子は、3年前と変わらない。大きなカラーの液晶がはまっている公衆電話があり、宣伝を見るとしばらく無料でインターネットができるということも変わらない。しかし、相変わらずでかい空港である。
こんな調子で、旅行記を何回かにわたって書いていきたい。


ここは中心商店街の空き店舗かと見まがうばかりの寂しい成田空港


インチョン空港の公衆電話。写っているのは、廉(ヨム)社長
2006年10月28日
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