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すべては子どもたちのために
事業仕分け人・木下としゆきだからできる
福岡再生「情熱」プラン
[2010年10月8日(金)14:00発表]
去る8月20日に福岡市長選への出馬を表明させいていただいた後、2ヶ月近く、福岡市民の皆様と数多くの対話をさせていただきました。何十回と行ったミニ集会にお集まりくださった皆様、200回を越える街頭演説で足を止めて演説を聞いてくださった皆様から、今の福岡が抱えている問題、そして福岡市政に何を期待されているのか直接お聞かせいただけたことを、心から感謝いたします。いかに市民の皆様が将来に不安を抱き、日々の生活に追われて疲れていらっしゃるのかを知ると同時に、どれほど大きな期待が市政に寄せられているのかも実感いたしました。
福岡市民の皆様からいただいた声の多くはこのようなものでした。
「きちんと公約を守ってほしい」
政策の内容はもちろんだが、とにかくリーダーとして約束したことはきちんと守ってほしい。できないならできないで、きちんと理由を説明してほしいというものでした。また、先の見えない難しい時代なのだから、責任を持って市役所を引っ張って行ってほしいという要望でした。
「地元を離れたくないのに、働き口がない」
大変きついといわれている仕事でも順番待ちであったり、大学や高校を卒業した子どもや孫の就職先がないというものでした。先日、ある大学が一年生の学生を対象に行った説明会では、卒業しても地元で就職することは非常に難しいという話が学校側からなされています。多くの子どもたちが、愛する地元福岡での就職を希望しているにもかかわらずです。
「このままでは老後が心配」
福岡市では今、待機児童の問題が深刻ですが、これは解決できます。むしろ、これから本当に深刻になるのは、お年寄りの老後の安心に関する問題です。いわゆる老人ホームの順番待ちや、一人暮らしのお年寄りの問題などが挙げられます。
「税金のムダ遣いは、本当にやめてほしい」
行政に期待することはたくさんあるけれど、何よりも、年度末の道路の掘り返しや、ぶらぶらしているように見える公務員を何とかしてほしいというものでした。
皆様の声を毎日お聞かせいただくにつれ、自分が苦悩の末に決断した「福岡市長選に立候補する」という決意は間違っていなかった。自分なら福岡を良くできる。ぜひとも任せてほしいという熱い想いは日々強くなっています。
公約の骨子
このような市民の皆様のご意見や、8月20日に公表した公約の骨子を踏まえ、11月14日の福岡市長選挙では以下の公約を掲げます。
◆ 木下としゆきの政策三本柱
1.福岡版事業仕分けで、税金のムダ遣いを削減
(1)大阪府方式の業務分析を基に、福岡版事業仕分けを行い、市役所のムダを徹底的に削ります。
(2)3,2,1の削減を行います。
財政が厳しい自治体には、市役所が自ら身を削る必要があります。市長給料を3割、議員報酬を2割、市職員の人件費を1割削減します。
(3)各種団体の業務を精査し、埋蔵金の発掘や天下りの廃止に取り組みます。
2.地元企業を元気にする公共投資を増やす景気対策
(1)市役所の借金減らしよりも、公共投資を優先します。
住宅のバリアフリー化や老人ホームの増設など、地元の建設業者の皆さんへの景気対策にもなります。
(2)法人住民税等の減税により、日本企業や外国企業のアジア統括本部等を誘致します。
(3)ウォーターフロントの再整備、天神の交通渋滞解消に取り組みます。
(4)福岡市職員による、地元企業への積極的な営業支援を行います。
3.待機児童ゼロ、老人ホーム増設など福祉・教育を充実
(1)お年寄りが安心して住める施設の整備を進めます。
いわゆる「老人ホーム」の定員を倍増し、施設入所の待機者ゼロを目指します。
(2)あらゆる手立てを講じ、待機児童をゼロにします。
(3)児童相談所の充実を図ります。
(4)障がい者へのきめ細かな対策を講じます。
(5)予防注射等の補助を拡大します。
◆ 木下としゆきの約束
人工島問題について私は、以下の二つをお約束いたします。
(1)こども病院の人工島移転は中止し、九大病院敷地内への移転か、現地でのリファイン建築方式での建て替えを提案します。
(2)青果市場(中央卸売市場)の人工島移転については、現地での建て替えを基本にゼロベースで見直します。
これ以外にも、防犯対策や環境対策、広域行政などに関する政策を掲げています。
政 策
【第一 福岡版事業仕分けで、税金のムダ遣いを削減】
(1)大阪府方式の業務分析を元に福岡版事業仕分けを行い、市役所のムダを削ります。
まずは、20台以上もある、稼働率の低い黒塗りの公用車を全廃します。
(2)3,2,1の削減を行います。
財政が厳しい自治体には、市役所が自ら身を削る必要があります。市長給料を3割、議員報酬を2割(議会判断)、市職員の人件費を1割削減します。財政が厳しいのであれば、まず市長と議員が率先して取り組むべきと考えます。
福岡市役所は、政令市の中で人口当たりの職員数が最も少ない、非常に効率化された市役所の一つです。そこからさらに職員人件費を1割削減するためには、現業職員を減らし、福岡市職員の給与水準を国レベルに引き下げるだけでなく、ITの活用等により、更なる業務の効率化が不可欠です。これには、経験と有識者のアドバイスが必要とされます。
(3)各種団体の業務を精査し、埋蔵金の発掘や天下りの廃止に取り組みます。
(4)住民の皆さんが使いやすい区役所にします。
@ 区役所の権限を拡大します。
現場の状況を見て、区役所が予算を柔軟に組み替えられる制度を導入します。
A 転勤者がたらい回しされない区役所にします。
区役所の転入転出の窓口については、土曜日か日曜日いずれかに営業するようにします。また、たらい回しのないように、一つの窓口で転入・転出の手続きが終わる「ワンストップ窓口」にします。
【第二 地元企業を元気にする公共投資を増やす景気対策】
(1)市役所の借金減らしよりも公共投資を優先します。
大変なデフレの時期には、行政の景気対策が必要です。市役所の借金残高は維持し、お年寄りの住宅のバリアフリー化や老人ホームの増設など、身近な福祉に直結する施設整備、また、学校の冷房の整備、留守家庭子ども会の施設の改善など、教育に直結する施設整備による景気対策を行います。特に地元の建設業者さんへの景気対策になります。
福岡市役所は投資を抑え、借金返済に一生懸命ですが、借金返済をしているだけでは、景気は悪くなる一方です。これまでの歴史でも、削減だけで財政を再建した例は一つもありません。
(2)法人住民税等の減税により、日本企業や外国企業を誘致します。
日本企業や外国企業のアジア統括本部、主要な研究機関を誘致するため、福岡市単独で法人住民税(4.4%)や事業所税を減免します。
さらに福岡県に協力を求め、県の事業税や法人住民税を減税していただけると誘致に弾みがつくと考えます。
(3)ウォーターフロントの再整備に取り組みます。
先進国の発展している都市では、海沿いの一番美しい場所に職住接近の街をつくる再開発が成功しています。オリンピックの誘致失敗により、港の再開発という政策に悪い印象を持たれる結果となりましたが、福岡という都市にとって、中長期的に博多湾内を商業港と観光港とに再配置することは、今後の都市の魅力づくりを考える上でとても大切な政策です。
また、釜山と張り合うだけではなく、釜山の力も利用する港のあり方を検討します。
(4)天神の交通渋滞の解消に取り組みます。
空中回廊や空中広場を整備し、交通渋滞の解消を図ります。また、空中広場では、オープンエアカフェを開設するなど、天神に憩いの場を設けます。
(5)福岡をビジネスのしやすい街に変えていきます。
@ 地場企業が行政向けの商品を市外展開する際に、市職員が営業に同行して、信用補完をします。
A 地場企業の商品を積極的に導入し、実績作りに協力します。
B 市役所の許認可手続きに要する時間を半減します。
C 飲食店の建設の際に関連する窓口を一箇所に集める(建築確認、消防、保健所等)ことにより、負担軽減を図ります。
(6)下請け企業の資金繰りを楽にする対策を講じます。
@ 公共工事の元請工事会社に対して、市から工事代金が支払われた後、翌月末までに現金で下請工事会社に支払うことを義務付けます。福岡県や国に対しても、同様の制度を採用することを働きかけます。
A 市の受託事業者に対し、工事完了後の支払いをできる限り迅速化します。
(7)福岡空港の二本目の滑走路増設を急ぎます。
発着回数に余裕を持たせ、格安航空会社などアジア各地との路線を増やしていく必要があります。福岡県と十分に連携していきます。
(8)消費地に近い強みを生かした農林水産業振興策を行います。
福岡市における農林水産業の最大の強みは、大消費地が近くにあることです。すでに述べた対策を講じ、経済活動を活発にし、消費を増やすことが最大の対策であると考えます。
それに加えて、以下の対策を講じます。
@ 外国人観光客への日本の農林水産物、加工食品のPR
A 市民農園の設置
B 農家へのマーケティングの指導
C 学校給食への地場産品の導入の促進
(9)時間や費用を掛けずにできる産業振興策に取り組みます。
アジアの富を取り込む対策は時間を掛けて整備するものが多いのですが、あまり時間や費用を掛けずにできる産業振興政策があります。
@ 山笠の流れかきのコースや時間などの情報をインターネット上で適切に情報提供するとともに、水掛の体験など観光客の体験活動を増やします。
A 経済効果が減少している「どんたく」の魅力向上に取り組みます。
B 櫛田神社等での骨董市の開催など、街中にシニア層が来て楽しめるイベントを創設します。
C 福岡マラソンを東京シティマラソンのような各地から市民ランナーが参加する集客力のあるイベントにします。
(10)外国人観光客に満足していただき、リピーターになっていただくための政策を講じます。
@ 外人観光客の顧客満足度を把握します。
A クルーズ船の入国審査の迅速化策を検討します。
B 実用外国語による呼び込み、接客の促進を行います。
C 外人観光客サポーターマークを創設します。
D 多言語ホームページによるPRを行います。
現在は四カ国語対応の市のホームページを、さらに多言語で対応できるようにします。ちなみに、高山市は11ヶ国語対応です。
E 福岡市の周辺都市も含めた広域経済圏で対応します。
福岡市はあくまでゲートウェイ、すなわち玄関口です。福岡市だけでなく、たとえば、二日市温泉、壱岐・対馬、五島列島等のPRも行います。
【第三 待機児童ゼロ、老人ホーム増設など福祉・教育を充実】
財政が厳しい中で高齢者の急増と少子化を同時に迎えている福岡市では、これまでの考え方を越えた新しい取り組みが必要となります。いわゆる「老人ホーム」の定員を倍増するなどの施策を実現し、介護施設待機者ゼロを目指します。
(1)お年寄りが安心して住める施設の整備を進めます。
@ いわゆる「老人ホーム」の定員を倍増します。
市営住宅などの市役所が保有する建物や土地の提供など、あらゆる手段を検討します。
A 老朽化した市営住宅のバリアフリー化に取り組みます。
リファイン建築手法(現在ある建物をできる限り利用しながら改築する手法)を用いれば、新築の場合と比べて6〜7割の費用で、エレベーターを設置したバリアフリー住宅に改造できます。
B 介護保険サービスによるバリアフリー改造の補助を拡大します。
在宅介護をサポートします。
(2)あらゆる手立てを講じ待機児童をゼロにします。
認証保育園制度の新設、60人未満の無認可保育園の認可化、定員が割れている幼稚園の活用などに積極的に取り組みます。中期的には、保育所の定員が余ることが予想されるため、保育所や幼稚園と老人福祉施設の併設なども想定した上で整備をしていくことが必要です。
中長期的な課題として、小学校や幼稚園・保育所で高齢者に対してデイサービスを行うなど、地域の中に世代を超えて交流できる施設の設置を検討します。
(3)児童相談所の充実を図ります。
児童虐待は件数が増え、内容も複雑化しています。多くの方々の協力が必要ですが、児童相談所は人手も予算も不足しているのが現実です。最優先でその充実を図ります。
(4)障がい者へのきめ細かな対策を講じます。
障がい者の方が少しでも暮らしやすくなるよう、テクノエイドセンターなどの整備に取り組みます。
(5)予防注射等の補助を拡大します。
予防の効果と費用を総合的に判断して、予防活動を行う疾病を確定します。妊娠時のATL検査、子宮頸がんワクチンの無料化などに取り組みます。
(6)福岡市における区ごとの学力試験データの公表に取り組みます。
そのデータを元に、学校現場で柔軟な対応ができるようにします。また、給食費滞納問題の対策として、給食費を子ども手当から天引きする制度を検討します。
(7)小中学校の冷房化の促進、留守家庭子ども会の施設の質の改善に取り組みます。
(8)中学校の運動部の指導教員が不在の場合に、地域住民の中から経験者を監督として選ぶ制度を試行します。
【第四 市民生活の向上】
(1)暴力団追放運動に積極的に取り組みます。
(2)防犯灯の増設状況を検討し、不足しているところには設置し、街路灯のLED化を進めます。
(3)市の公共施設について、エスコ事業等の省エネ事業の導入を積極的に行い、二酸化炭素の排出削減に取り組みます。
(4)横浜市のG30運動を手本として、ごみの中の資源物のリサイクル運動を進めごみの量を減らします。
このことにより、焼却炉の維持管理費の削減を行います。
(5)シックスクール対策など化学物質の安全性対策に取り組みます。
(6)犬猫の殺処分数を減らすため、不妊治療の補助等に取り組みます。
【第五 福岡都市圏の各市町村と積極的に業務の共同化の推進】
中期的な課題として、福岡市役所で周辺自治体の住民票等を発行できるようにしていきます。また、観光振興、ごみ処理、下水処理などあらゆる業務の共同化を検討します。
アジアの富を取り込むための
中長期的ビジョン
すべては子どもたちのために!
福岡の20年後の未来を描く
福岡市の最大の強みは、アジアの各都市に地理的に近いことです。この長所は言われて久しいのですが、それでは、日本企業のアジア統括本部や、外国企業のアジア統括本部や日本本社が福岡に進出してきているでしょうか?
確かに韓国人や中国人の外国人観光客は増えましたが、日本の主要企業のアジア本部やアジアの企業の日本本社が多数あるわけではありません。
福岡市は、2時間で行ける距離内の人口が世界最大と言われていますが、アジアの各地に飛行機で、2時間以内で行けるという地の利を生かしきっているとは言えないのです。このままでは、福岡市は地の利を生かすことなく、アジアの富を取り込むことが出来ないままに終わってしまうのではないかと危惧しています。
1987年に当時の桑原市長が、アジアと向き合うことを福岡市の都市としての四本柱の一つにしたわけですが、その後、時代は大きく変化しました。日本は少子化と高齢者の急増に見舞われる一方、中国をはじめとしたアジア諸国は大きな発展を遂げています。
今、福岡市の商店街を歩いてみても、ハングルや中国語の呼び込みや看板を見かけることはほとんどありません。また、お店で実用の英語やハングルを使う人も限られています。留学生を積極的に採用しようという会社も多くはありません。
今こそ、本気でアジアと向き会い、その富を取りに行くことを目指すことに集中するべきではないでしょうか。例えば教育分野においても、実用英語の取得や、中国語、韓国語の勉強の機会を提供することになります。
あらゆる分野でアジアと向かい合う政策を導入する方針を定めていきます。
なお、私が掲げる福岡市のビジョンは、「2030年 アジアを中心とした世界中の人々が働くまち 福岡へ」です。
私は、これから2030年までの福岡市のビジョンとして、「アジアを中心とした世界中の人々が働くまち」を提唱します。例えば、
新たな産業を創出し、福岡市を本拠地とする企業を増やすともに、世界的企業のアジア統括本部が立地し、世界各国の人々が働く都市
高校・大学を卒業後も、地元での就職先に困らない都市
子どもたちが、国際化時代に対応できる教育を受けることのできる都市
豊かな税収があり、お年寄りが安心して生活できる都市
このような姿になった福岡市は、今年生まれた子どもたちが成人式を迎える2030年、夢に溢れ、笑顔に溢れ、活気に満ちた都市です。
そして、福岡市が本格的な国際都市として成熟し、子どもたちが、自分の街を自慢に思い、福岡に生まれて良かったと心から喜べる都市を目指します。
福岡市民の皆様へのお約束
「こども病院」と「青果市場」問題について
◆ 市民のいのちと生活を守るため、人工島への移転は中止します。
(1)こども病院の人工島移転は中止
宝である子どもたちのいのちを守るために、こども病院の人工島移転は中止をお約束します。そして、次の二つの解決策をご提案します。残念ながら、この両案とも福岡市役所内では満足に検討もされていません。
@ 東区馬出の九州大学医学部の敷地内への移転
九州大学から敷地を借りるか購入することが必要となりますので、大学側に提案した上でご検討いただくことが前提となりますが、
・ 地下鉄、バス路線、高速道路に近く、交通アクセスが良い
・ 九大から最新の診療技術の指導が受けられ、小児科のレベルが向上
・ 出産の際に妊婦が脳内出血等を起こした場合も、九大の専門医の支援が受けられる
・ 検査機器の共同利用によるコスト削減が可能
といったメリットがあり、非常に優れた案です。
A 現地でのリファイン建築方式での建て替え
現在の敷地は、まだ建物の増設が可能です。それに加えて、現在の建物の基礎や柱を利用して新築同様に改修するリファイン建築という最新の手法を用いれば、診療を中断する可能性が低く、経費は新築より安くなる可能性が高いのです。もちろん、免震構造にできます。これも極めて優れたアイデアです。
こども病院プラン 
(2)青果市場(中央卸売市場)の人工島移転は中止
野菜の値上がりに直結し、青果小売商の廃業につながる青果市場の人工島移転は中止します。青果市場については、もともと現地建て替えで検討されていました。それが、市場関係者の側から人工島移転を要望するという形にすり替わっています。人工島移転は中止し、現地での建て替えを基本に再検討します。
このままでは、遠すぎて市場に通うことが出来ず、廃業するしかないと悩んでいらっしゃる小売商の方は少なくありません。また、人工島では、商品の袋詰めを行うパートさんを雇うことが大変です。利用料が高くなれば、野菜の値上がりにもつながり、市民生活を直撃します。なかなか市民の皆様に届きにくい問題だったとは思いますが、市民生活に直結した大きな問題だと考えています。
市場は現地建て替えを基本線としつつ、市場関係者と一から再協議することをお約束します。
人工島問題について
◆「買いたくなる、魅力的な土地」にすることが私の使命です。
人工島事業は400ヘクタールという巨大開発です。博多駅から天神地区までがすっぽりと入るほど巨大な開発です。現在の「横浜みなとみらい21」の完成には約40年を要していますが、福岡市の人工島事業はその開発規模を上回ります。これだけの巨大な規模の土地を、全人口が1300万人の九州地区で、短期間で売りさばくことはとても困難なことです。むしろ、高速道路もなく、鉄道もないこの人工島の土地を、ここまで売却してきた市職員の努力に敬服の念を抱きます。
人工島は土地の売却がうまく進んでいませんが、人工島だけでなく既に完成している香椎パークポートも三分の一ほど売れ残っています。また、毎年90億円前後の土地を売却し続けないと、借金が返せないとも言われています。
できない目標を掲げるのではなく、まずは「買いたくなる、魅力的な土地」の条件を整えることが重要であり、先決問題であると考えます。
そのため、次のような施策を打ち出します。
@ 情報公開
まずは、迅速に正確な状況を把握し、わかりやすく市民の皆さんに情報公開します。
A 交通網の充実
魅力的な土地の条件は、なんといっても交通手段の充実です。そのために、都市高速道路の早期の延伸に力を注ぎます。
また、将来の課題として、香椎花園駅等からの鉄軌道の延伸を検討します。
B 土地利用区分変更の検討
現在の土地利用区分を柔軟に見直し、売却先の選択肢を広げます。
C 移転用地としての利用
港の再整備のためのグランドデザインの内容によっては、須崎埠頭などにある老朽化した施設の移転用地として活用することを考えます。
D 多様な住宅区画整備
まちづくりエリアについては、魅力ある住宅地とするために、大区画や艇庫付住宅など多様な形態の区画販売なども検討します。
このように、財政が厳しい中で、少子化と高齢化への対応を同時に行いつつ、経済の発展を図るという、大変に難しい市政の舵とりが福岡市のトップには求められます。
苦悩しながらも歩んできた行政一筋の経験すべてが、福岡を良くしていく政策立案能力になっているとお約束できる自信があります。福岡市のためにぜひ役立たせてください。
また、地方の行政といっても、やはり国との連携と交渉が大変重要になります。本当に恵まれたことに、私には志を同じくした大学の仲間、農林水産省勤務時の同僚や諸先輩方々など、時代を切り拓こうと国の行政や国政の場で奮闘している同志が数多くいます。政策がただの薄っぺらな言葉になってしまわないように、確実に、そしてスピーディーに実行するためのたくさんの力が私を支えてくれます。この人脈も福岡のためにどんどん活用します。
私、木下としゆきの経験に裏付けされた政策立案能力、決断・実行する力を最大限に生かし、信頼される市長として情熱をもって全力で邁進いたします。福岡市の舵とりをどうぞ、お任せいただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
ご参考
【福岡市の隠れた課題】
◆ 福岡市の発展を支えた若者人口の減少が始まっています。
ここ2年ほど、福岡市で省エネビジネスを展開してきたのですが、幅広い分野の方々から福岡市長選挙への立候補を打診されるようになりました。現場を歩き、多くの皆様と意見交換をする中、「アジアの拠点都市」といわれる福岡市の実態が見えてくるようになりました。
それは、福岡市の繁栄を支えてきた若者の人口が減少していることと、アジアの拠点都市としての実態がないということです。
福岡市には、新しいファッションビルがオープンし、2011年には博多駅が一新されるなど活気があるように見えます。しかし、その一方で、中心部には「テナント募集」の文字が溢れています。
もちろん、不況の影響もありますが、それだけではありません。実は、これまでの繁栄を支えていた若者人口がすでに減少に転じているのです。2025年頃までは福岡市の人口は増え続けます。しかし、福岡市の消費を支えている20歳から39歳の若者の人口は、現時点ですでに減少に転じています。九州各地の若者人口が急激に減少しているからです。
2010年の時点で45万人いる20歳から39歳までの若い世代の方たちは、2020年には38万人、2030年には34万人に減っていくのです。

そして、いよいよ高齢者数が急増します。75歳以上の方たちは、2010年に12万人でしたが、2020年には17万人、2030年には23万人に増えていきます。

一見、何の問題もなさそうな福岡市ですが、その足元では、これまでの繁栄を支えてきた人口構造が崩れつつあるのです。全九州の人口が急減していくことが予想される中、これまで同様に九州各地から福岡に人を呼び込もうとする政策だけではジリ貧になります。福岡市が繁栄を維持しようと思えば、今まで以上に、アジアを中心とした世界の活力を取り込むための政策を講じなくてはなりません。
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